フレットレスベースのメンテナンス

我が家にはフレットレスベースが沢山有る。
FenderJapan3本、Bacchus2本、Schecter1本、Ibanez1本、Washburn1本..
このうち、FenderJapan1本がかなり悪い状態になっていたので暮れから年始にかけて指板のスリ合わせをした。
どうも有る事情から雨に当たってから調子が悪いらしいのだ。
ピッキングのたびに何やらガッコンガッコンという感触が有り、音も最悪なのだが、特段どこかがビビルような感じでも無く、とにかく弾いていて非常に気持ちが悪い。
コーティングされていないローズのフレットレス指板はラウンド弦を張るとだんだんと掘れて来て表面がザクザクになり、水なんかを吸いやすくなるみたいだ。
で、表面の平滑さを調べてみるとモーグル状態(といっても目では解らない程度)になって、ところどころが膨れているような感じ。
おまけにフレットラインの部分が微小に飛び出しているようで、指で撫でると微かな引っかかりを感じる。
これをサンドペーパーで削りながら調整して行くんだけど、これがなかなか面倒な作業で、荒い番手で削り過ぎると取り返しが付かなくなる。
つねに確認しながらちょっとづつちょっとづつ....だんだん番手を細かくしながらちょっとづつ...
最後に1500番手位で仕上げると表面は本当にツルツルのサラサラになるって非常に気持ちよい感触になる。
仕上がった指板をレモンオイルで拭いて、再度撫でた感触で確かめつつ微調整。
最後に弦を新品に交換して反りと弦高とオクターブを調節して弾いてみると「プオーッ」という明るくも柔らかな良い感じ。
ついでに前から調子が悪かったジャックと配線の一部を交換して完了!
フレットレスベースって、特にコーティングしていない指板の場合はメンテが大切だと改めて思いました。
でもね、指板は消耗品。いつかはスリ合わせの限界がやって来るはず。
そうなったら指板を交換するかネックごと交換するしかないんだよなぁ。