東北地方太平洋沖地震

2011年3月11日に発生したM8.8という未曾有の規模の巨大地震
各地で津波が発生し、現時点では全容は把握出来ていないから一晩空けた先のニュースを見るのが恐ろしい。
我が家族は無事だったが、多数の方が被害にあわれたようだ。
将来に備えて今回の災害で今感じていることを備忘録としておく。

インターネット
この災害で安否を確認する手段としてかなり頼もしい存在だったのがインターネット。
有線の電話網や携帯電話網が混乱し、繋がらない状態が続く中で「ネットは繋がったので助かった」という声を多く聞いた。
普段から多くのアクセスをこなしているようなサイトはサーバーがダウンすることもなく仲間の安否を伝えていた。
ただし、固定の回線が使えなくなった場合を想像すると携帯電話等の無線回線を使うアクセス手段を持っている意味は大きい。

停電
我が家はガス・電気・水道ともに止まることもなく不便は無かったが意外な地域まで停電が発生した。
停電に備えて独自の電力源を用意しておくことも大切。
手回し発電式ラジオやライト、発電機、太陽光発電....

帰宅難民
今回首都圏の鉄道は全て止まり、徒歩帰宅の人で歩道まで渋滞状態、コンビニの食料も尽きてしまったという。
都内の道路はどこも大渋滞で麻痺してしまったし、そのせいもあってタクシーも機能していない。
しかしながら徐々に交通が回復しだしたので、とりあえず雨風をしのげる場所、例えば自治体の提供する避難場所等でそれを待ってから行動を起こした方が良かったように思える。
ただし、首都圏直下型大地震のような状況になるとそれも儘ならない可能性も大。
すぐに家路を目指す行動に出るのではなく、まずは安全を確保した上で落ち着いて状況を把握することが肝要。

PHS
NTTドコモ、au、ソフトバンク..各社携帯電話が繋がらないと大混乱な中でPHSでの通信に不自由は無かった。
もちろん他社携帯への通話は困難なのだが、PHS同士の通信は音声・データともに大丈夫だった。

落下物
高い位置に重くて角のあるものを置かない、これ鉄則というのが教訓。
細々としたものはコンテナに入れておくと荷崩れ散乱が防げる。

ガス
地震を検地するとガスの供給を停止する装置がガスメーターに装備されている。
これをリセットすればすぐに復旧できるのだがそれを知らない人が多く居たようだ。

水洗タンク
節水のためにトイレの水洗タンクにビール瓶を入れているとそれが倒れてフロートと干渉し、水が流れっぱなしになったりタンクが溢れる可能性がある。

食器棚
すべり止めシートはかなり有効だった。
戸が開きにくくする装置も有効。

電気火災
たとえば倒れた家具等で電気コードが破損しショートした状態で停電復旧すると火災になる危険性が高い。
そのせいで留守宅が家事なんてことにもなりかねない。
ニュースで停電復旧に備えて点検することを呼びかけていた。

クルマ
こういう時には使えないことを実感した。
帰宅難民の送迎でどこの道も大渋滞、本当に必要な救急車両が使えなくなるし、車の使用はやめるべき。

津波
ヘリコプターからの生映像がその恐ろしさを実感させてくれた。
押し寄せた海水が全てのものを飲み込み、粉々に砕きながら内陸へと物凄い速度で這い上がっていく。
しかも濁流の中で大きな火の手があがっている。
あれに飲まれたらまず命は無いだろう。

安否確認用伝言システム
携帯電話各社が提供したシステムは普段から使い方等を確認しておくべきだと思った。
Willcomの場合は書き込んだメッセージを登録したアドレスに同報してくれる。

余震
頻繁に余震があって、震度もけっこう大きい。
心理的にかなり影響を与えるということがよく解った。
一時被災時の損傷の程度によっては二次、三次の被害の原因にもなりうる余震には十分注意しなくては。

郊外型スーパー
その超コストダウンな造りに普段から「大丈夫かな?」と思っていたら案の定、コストコの駐車場スロープが落ちたというニュースが。
とにかくこの手の構造物全般には要注意だと思う。

上に注意
茨城空港ロビーの天井が崩落する映像が...茨城空港って出来たばかりなのに酷い話だ。
新しいから大丈夫というような考えは間違っている、何処に居ようと上にある物は全て落下してくる危険があると心得ておくこと。