守谷:かやの木

埼玉から常磐道を北上して行くと利根川を超えて守谷という土地に出る。
その守谷に古くからある大きな民家(築100年どころじゃない古民家)で蕎麦屋さんを営む店主さんのご厚意で土間を借りて演るジャズセッションへ出かけた。
参加者は蕎麦を食べに来たお客さんで、ついでに土間を借りてジャズの演奏をするというちょっと変わったセッションだ。
この蕎麦がまたなかなかに旨い。
すっかり堪能して腹も膨れた頃に演奏が始まる。
この辺りのセッションはどこでもそういう傾向にあるが、ここでもベーシスト不足状態で行けばかなりの確率で弾きっぱなしになる。
でもまぁそれも良し。
このかやの木セッションでは蕎麦の他にもう一つ楽しみがある。
それは、かれこれもう10年以上の知り合いのピアニストと演奏できる機会が有ることだ。
互いに刺激しあい、音の会話を交わすことが出来るのはとてもエキサイティングで幸せな事だと思う。
もちろん他のプレイヤーとも同じ気持ちで演奏をするのだけれども、人付き合いと同じで話が合う合わないということもあるだろう。
帰る頃には弾きっぱなのですっかり草臥れてしまうけれども、気持ちよい演奏が出来た帰り道はやはりとても気持ちよい。