MR-1 音と熱

MR-1の特徴の1つが記録メディアがハードディスクであるという点だ。
たぶん現時点でもっともコストパフォーマンスが高いメディアであろうし、MR-1の性能をフルに使うとファイルサイズが大きめになるという事情もあろう。
その点ではハードディスクを選択するのは当然の成り行きだと思う。
ただ、ハードディスクは機械部分が多いので、動作音や振動をゼロにすることは出来ない。
小型フィールドレコーダー機種を選ぶに当たってはその点がとても気になる。

あくまでも体感であるが、普段の使用ではHDDの機械騒音は全く気にならない。
MR-1本体を耳に当てていると微かにシーク音が聞こえるか..といった程度で十分に合格だと思う。
たいへんに静かな環境の中で、MR-1を裸で直接木のテーブルに置いたというようなシチュエーションではある程度の音は感じるかもしれない。
感度の良いラージダイヤフラムコンデンサーマイク等を使うのでなければ恐らく問題にはならないだろうが、これはメカニカルな動作部分が有る以上はある程度仕方のないことだと思う。
おそらくそれが気になるようなレコーディングを行う人は最初から他の機種を選んでいるだろう。
ただ、そういう人がいったいどれだけ居るのか...?
殆ど「居ない」に等しいのではなかろうか?


MR-1の抱えるもう一つの問題に「熱」が有る。
ただし、熱によって録音結果が左右されるような事態は全く経験していないのでその点は心配無いと思う。
何故問題かというと、胸ポケットに入れておいて長時間聴くと(あるいは録音すると)胸が熱くなるから。
音楽に感動してではなく、MR-1の熱だから頂けない。