埼玉砂漠

この風景は日本の首都圏郊外にある某高等学校グランドの一こまである。
決してタクラマカン砂漠で遊牧民の子供達が競技を行っている図．．ではないのであーる。
何の疑いも無く素直にそう思えてしまう程に今日の風は猛烈だった。
しかも冷たい北風。
さすがにサッカー小僧どももこの状況下では寒いと感じるらしい。
ハーフタイムに体が冷えると死ぬほど寒いと言っていた。
キーパーが高い弾道でボールを蹴り上がるとオーストラリアのブーメランのように上空で煽られた玉が逆戻りして来る。
下では小僧どもが落下地点が予想出来ずに右往左往している。
それでもサッカーはやる。どんな状況でも必ず試合する。サスガに玉の見えなくなる積雪時には中止になるらしいが．．．
帰ってきた我が家の小僧は風に翻弄されいつもの倍のダッシュを強いられた試合に草臥れ果てていた。