自動車事情(道路事情その2)

老人車

三重県内を走っていて非常に多いと感じるのが老人マークを付けたクルマたち。
どんな人が運転しているのだろうと運転席に目を遣ると、それはもう見たところかなりご高齢な方が...というケースも多い。
大抵はノロノロ気味に走っているが、車線を時折跨いでみたり、あり得ないタイミングで脇道から本線に出てきてヒヤッとすることもあるから気を付けなければいけない。
都市圏は何処へ行くにもどんな用事を足すにしても大抵公共交通機関が有るからクルマが無くても全く困らない。
本数が少ないだの混んでるだのと不満を言ってしまうのは贅沢というもので、田舎ではそんなものは皆無なのだから有るだけありがたいと思い感謝すべきだ。
タクシーは有るにはあるが、日常の買い物で気軽に使えるコストではないし、山間部やへき地(と言ってもちょっと行ったところにゴロゴロと存在する)に行ったらそれすら無い。
そんなものだから田舎ではご高齢になられてもクルマで移動せざるを得ないという事情がある。
危険なのは確かだし、判断や操作の素早さで随分衰えているのは否めないが、そういうリスクを織り込み済みで道路交通を考えざるを得ないのだから結局「気を付ける」ということに限る。

リスクハザードな場所

とにかくクルマが出てきそうなあらゆる場所。
脇道、コンビニに限らずあらゆる駐車場の類、そこにクルマの鼻っ面が見えたら心にハザードを点灯すること。
特にその鼻面が道路に向かって少しでも動いているようなら「出てくる」という心づもりで居た方が良い。
左側に限らず右側もだ。

最近きれいに直したばかりの新しい道路も危険個所。
特に老人車は今までの何十年という運転経験の積み重ねがあり、しかしそれは時として「思い込み」という形で安全とは逆の方向に作用してしまう。
今まで無かった交差点、今まで無かった標識、今まで無かった信号....
ことごとく「無かった」ということで無視して行ってしまう傾向がある。
実際近所でほんの100メートル程度の距離を新しい道が通った途端に一日あたり6件の交通事故である。
その後も事故は起こり続けていて、先日見た時はクルマが突っ込んだせいで門柱がピサの斜塔になっていた。