DAA's Bar

駅前のロータリーから大通りを目指し信号を右に入った先、大きな神社の手前にDAA's Barは有る。
蒲鉾形の鎧戸が並ぶ建物の角の扉を押し開けると白熱灯の心地良い空間。
「いらっしゃい」
飄々とした風貌で迎えてくれるのがマスターのMr.DAAだ。
彼がこの店のマスターとしてDAA's Barを開いているのは月に一度だけ。
とりとめもない世間話はいつしか音楽の話になり他の客も交えて熱くなっていく。
マスター、Mr.DAAはベース・ギタープレイヤーでもあるので店には様々な楽器がいつでもスタンバイ状態になっている。
今日も楽器はやったことが無いけれども一度触ってみたかったんだという客にMr.DAAがスラップのやり方を教えていた。
「こうやって親指を弦の上でバウンドさせるように叩けば...ほら、簡単でしょ?」
「あ、ホントだ出来た出来た!」
スクールへ通うとか教則本と楽器を手に入れるとか、とにかく始めて見るには一つステップを登らなければならないのだが、ここではそんな心配は無用。
ただ一つだけの音を刻むだけでも良い、とにかく触って音を出しているうちに楽しくなってしまう...
そんな音楽を、楽器を通したコミュニケーションがDAA's Barの魅力なのかもしれない。
そうこうしているうちに益々盛り上がるお喋りはライブの二次会にも似ている。
ここでのルールはただ一つ、音を楽しむことだけ。
次回のDAA's Barは...
http://www.ensemble-ask.com/
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