北本:ダンモ

honyarera2010-01-17

埼玉県北本市は県中東部にある小さな市で、今尚昭和な雰囲気が香るのんびりとした雰囲気が魅力的だ。
その町に小さなジャズ喫茶が有って、壁には「ダンモ」という看板が掛けられている。
「ダンモ」とはモダン・ジャズの俗称で、いわゆるミュージシャン言葉、つまり前後を入れ替えて言う言い方でモダンをダンモとしたものがその所以であろう。
そういう名前を付けているからにはジャズにうるさい常連が居て、ドアを開けたらジロリと一瞥を喰らって、セッションでしくじったりしようものなら呼ばれて説教されたり...みたいな先入観を持ちやすい。
だからということもあり、また単に遠いということもあり、一度行ってみたいと思いつつもなかなか腰の上がらなかった店だ。
今回ピアニストの安ヶ川真理さんからメールを頂き出かけてみることにした。
ダンモの店内は正方形、その真ん中に柱が立っており、右手にカウンターが有る。
アンプの真空管が橙く点り、大きなスピーカーからゆったりとジャズが溢れ出てくる。
そうこうしているうちに1人、また1人と客が集まりセッション開始だ。
気がつくと完全アウェーの予定が決行な数の知っている人の顔々が、すっかりアウェーではなくなってしまっていた。
真理さんのピアノとセッションするのは実に楽しい。
十分に堪能して帰路についた。