ユルユラ@群馬:虫の音

honyarera2009-09-26

カボチャ?キュウリ?こんな畑の風景がずっと広がっている秋の一日、天気も良くてとても気持ちよいドライブだった。
ちょっとだけ早起きしてユルユラの2人を拾って目指すのは群馬県赤城山の中腹にある虫の音という喫茶店
住所が群馬県勢多郡富士見村大字赤城山
http://ktmhp.com/hp/kissa-mushinone/
先週の連休とはうって変わって渋滞ナシで順調この上なし、別に急ぐ必要も無いからまったりドライブだ。

赤城山の裾野、前橋から真っ直ぐ頂上へ向かって進む坂道は大鳥居をくぐった辺りからだんだんと勾配がきつくなる。
ギアを一段落とす頃に道ばたにあった蕎麦屋に昼食に入った。

のれんの両脇に鬼と福の飾りが有る蕎麦屋で、通り沿いには釜飯の釜の看板が有ったから蕎麦屋なのだか釜飯屋なのだか...
出てきた蕎麦は歯ごたえも香りもなかなかで旨かった。

せいろが小さく見えるが、深さがあって蕎麦のボリュームもかなりのものだ。
でっかい舞茸の天ぷらも印象的。
店内には古い道具やら巨大な墨壺やらが沢山飾ってあり、石を彫り抜いた器に水を張って花が生けられていた。
ゆるゆらの二人がお気に入りみたいで、覗き込んでいる。


虫の音に着いて、一通りセッティングとサウンドチェックを済ませると外のウッドデッキで今日の出演者の齋木さんとならじんさんのギターとハモニカのセッションを聴きながらのんびりと寛ぐ。

時間がゆっくりと過ぎて行くようで癒され気分満点。
いろいろと話しているうちに盛り上がり、ならじんさんと齋木さんのステージに飛び入りしてブルースを一曲演ることになった。
このウッドデッキにはなんと二階席が有って、そこがまた気分が良い場所だ。


そして程なくライブ開始、最初の出演は齋木三男さん。
齋木さんは地元の石職人さんで、墓石からオブジェから様々な作品を彫っている。
http://www.kirara.ne.jp/saiki/
ギターの弾き語り+カホンでゆるゆると心癒される演奏。

実に様々なジャンルからの選曲で様々なスタイルで演っているのにキッチリと一貫性が有って、そして心地よい。
なんか楽曲への愛を感じる演奏で、そういうステージには強く憧れる。
堺正章をボサノバで演るなんて..たぶん自分の年代以上にはかなりツボだと思う。
まるで最初からそういうアレンジだったみたい..
自分がライブをブッキングするとしたら是非とも出演して頂きたいと思った。
普段はスカバンドでギターを弾かれているとのことだった。

二番目がならじんさん。
ガッツのある渋い歌声は詩の内容がよく伝わるから気持ちも伝わる。

ならじんさんはライブに行くとついつい呑んでしまうから、クルマに寝袋が積んであってバンの荷台で寝るんだそうな。
群馬はどこへ行くにもみんなクルマ、一人当たりの車所有台数が日本一も頷ける。

そしてユルユラが最後の出番。
事前に出番は最初と聞いていたので、およよ!トリか?と驚いた。
オリジナルに加えてカバーものも演ったが、お客さんウケが良かったみたい。
悲しくてやり切れないではお客さんが口ずさんでいるのが聞こえて、そういうのって良いなぁと思う。
終わってから最後に演った夏音という曲が気に入ったと声をかけてくれたお客さんが居てゆるゆらの2人は喜んでいたっけ。
優しいメロディーと解りやすい日本語の歌詞、世代に無関係に楽しめる曲なのが気に入って貰えたらしい。

そうそう、東京からわざわざ電車とバスを乗り継いで来てくれたお客さんがいてびっくり!!
かくしてライブも終わり、出演者同士で熱く音楽噺やら群馬噺やらで盛り上がり、東京からのお客さんも一緒に4人で帰路についた。
道中目の光るスフィンクスも見られたし、いろんな話で盛り上がって解散。
良い一日だった。