KORG MR-1その後

honyarera2007-07-14

購入以来MR-1は毎日肌身離さず携行している。
電池の持ちの悪さにはいつも気を揉むが、外部電源利用でかなり安心感が増す。
最近の使用レポートをいくつか。

・MP3オーディオプレイヤー
曲覚え用に2Gのプレイヤー(Creative MuVo V100/2GB)を常時携行しているが、MR-1の方が音が良く、比較がてら何曲か同じファイルを入れている。
しかしMP3プレイヤーとしての使い勝手は良く無い。
音質を調整する機能が無いから曲覚え用にベース領域をエンハンスして..というような使い方が出来ない。
そして、V100よりも断然重く大きいので取り回しの良さは全くかなわない。
結論としては、曲覚え用ならばV100を使った方が良く、観賞用ならばMR-1ということか。
しかし、毎日充電・放電の繰り返しになるので内蔵バッテリーの消耗を考えるとお奨めは出来ない。

・外部マイクロホンその後
相変わらずSONYのタイピンマイクを使っているが、音楽向きではない、というよりも所詮は「会話メモ」用途程度の音質でしかない。
更に、このマイクは製品ごとにかなり感度にバラツキが有るようだ。
手元の2本でMR-1のレベルメーターで見る限りでは5db位の差が出ている。
まぁ価格を考えると、そして「ステレオペア」で録音なんて使い方は遠く想定の範囲外だろうから仕方が無いのかもしれないが...それにしてもこの差は...
元々が「会話メモ」が目的だと思われるので、音質もシャリシャリしてコンデンサーらしからぬキメの粗さだ。
かと言って、「ちゃんとした」製品は高額で、おまけに外付けファンタム電源が必要になるため本来の目的にそぐわない。
いつでも手軽にスペースドオムニなレコーディングという目的はこれからも追求して行きたいが、現状ではかなり無理が有る。

・漢字が使えない
MR-1はUSB接続をするとパソコン側から外付けHDDのように見える。
中のファイルやフォルダーの操作もパソコン同様に行えるが、ファイル名等に漢字は御法度のようだ。
漢字を使うとMR-1のメニュー上では見えなくなる。
当然再生も出来ない。
あんなちっちゃくて安価なV100がちゃんと漢字を表示するのに、ちょっとガッカリだ。

・レベル調整
録音レベル調整の方法には3通り用意されている。
1)自動調整
 スレッシホールドやリリースタイム等を変更出来る、いわゆるAGC
2)ステレオ
 レベル変更操作をすると左右ともに値が増減する
3)独立
 右左別々にそれぞれのレベルを調整する方法

ここで、不便なのがステレオモードにして調整ツマミを動かすとせっかく左右のバランスを合わせていたのに同じ値になってしまうこと。
これは改善を望みたい。
MR-1の使い方として、基本的に録音を開始したらレベルの変更操作はしない方が良い。
アナログの入力レベル調整ツマミが有れば何も問題は無いのだが、この辺りは機動性とのトレードオフか。

・マイクケーブル
相変わらずマイクケーブルのオプションが発売されない。
MR-1の入力は平衡も不平衡もOKなので、そもそもの素質は良いのだから残念なことだ。
そこで、自作をしてみた。
モカでキャノン雌->RCAピン雄のケーブルとTRSのミニプラグを仕入れて作成開始。
ここでキャノンの結線を確認するためにコネクターを開けて誤算に気づいた。
ケーブル自体は2線で、1番3番がショートされている。
つまり、コネクターの部分で不平衡になっているという..
試しに繋いでみるとやはりアース回りのノイズを拾うので、ちゃんとしたケーブルでやり直しということになってしまった。

今後は「ちゃんとしたマイク」での録音を試してみたい。
更にHD-P1との連携についても考えてみたい。