ポータブルなレコーディング機材

Roland 24bit WAVE/MP3 RECORDER R-09

Roland 24bit WAVE/MP3 RECORDER R-09

発売前から話題を呼び、気になっていた録音機材。
秋葉原で実物を手にとって確認してみた。
カタログを見る限り性能は申し分無いし、小さくて軽いから野外録音にはもってこいのスグレモノだと思った。
ファンタムサプライヤーさえ用意すればコンデンサーマイクで高音質録音も出来そうだし、内蔵マイクはステレオだからライブやセッションの反省録音にも十分に活躍してくれそうだ。
時代がMDからデジタルオーディオプレイヤーに以降して来て、軽く小さく持ち運びに不便を感じる事無く持ち運べるようになったのは有り難いのだが、録音の機能が極端に貧弱になってしまった。
iPodは録音出来ないし、録音機能が有るものにしてもボイスレコーダー程度の音質で、とても音楽の収録や環境音の収集には使い物にはならない。
そう感じている人は沢山いた筈だ。
そこに実売37000円程度という気持ちを揺さぶる価格でこれだけの性能の機材が出てきたのだから注目されない筈が無い。

大きさは申し分無いと思う。
カセットテープの箱程度の大きさで重さもそんなものだから持ち運びが苦になることは無いだろう。
ただし、質感はイマイチでプラモデルみたいだし、耐久性は怪しい感じだ。
展示品はHOLDボタンが取れて無くなっていたことからも「すぐ壊れそうだ」と思った。
こういう機材はジャック部分や操作ボタンから壊れるし、修理をするなら買い換えのパターン。
もうちょい重くなって、無骨な感じでもいいからガッシリ感、安心感が欲しい。
大きさはだいぶ大きくなるし、お値段も3〜4倍になるが、そんな機材も有るから大いに悩みどころだ。
二回り位大きくなっても良いし、重さも2〜3倍あってもいいからその辺りが良くなれば飛びつくんだけど....
やっぱりすぐ壊れそうなんだよなぁ。
内蔵マイクで店内のBGMを録音して聴いて見たけど、やっぱりイマイチ。
距離感、空気感、空間を感じる音では無かったが、セッションを録って自分の反省材料に聴く程度であれば十分だ。
1ギガのメモリーカードで2時間位入るが、野外録音だとちょっと1ギガじゃ不足かな。