ぐりまっけん注

honyarera2006-02-08

こいつを毎日2回..ってことは12時間おきに点滴します。
なんでも脳梗塞だの脳血栓だの脳卒中だのの定番らしくて、Web検索するといっぱい出てきます。
まぁ普通の健康な人には全然無用なことなんですが、この点滴を2週間続けるというのがこれまた基本のようで、従って脳梗塞で入院ということになると最低2週間はシャバに出られないこととなるのです。

この点滴の針をどうするか、それが結構問題なのです。

何が問題なのかというと、自分の場合はまず血管探しが大変。
ゴムバンドをバンッと閉めて固くグーを握って必死に血管を浮上させようと試みますが、これがなかなか出てこない。
「ちょっとゴメンなさい」なんぞ言いながら腕をバチバチひっぱたく容赦の無い看護士さんも居ます。
指先に気を集めてセンサーの感度を最大にし、皮膚の下深くに通っている血管を探る看護士さんも居ます。
探し方はいろいろですが、いざ血管発見となってもその先がまた問題。
針を刺す場所によって長く安定的に点滴可能な場所と少しでも動くと止まってしまうような場所があります。
とにかく血管の中にスパッと針をキメなければなりません。
で、これに失敗するとどうなるか...
まず点滴は落ちるが血管を逃している場合、皮膚の下に液が溜まって膨れ上がり、針先辺りに強い痛みを感じます。
この痛みというのが独特で、まるでハンダごてでやけどをした時のようなヒリヒリした痛み。
こうなるともうその針は抜いて廃棄しなければなりません。
手の甲は比較的血管の出やすい場所のようですが、腕に比べて痛みが強いようで、みんな嫌がります。

さて、最初はうまく流れていてもだんだんと滴下のテンポが遅くなり、ついには止まってしまうことがあります。
いろいろと実験してみたところ、この場合肘を伸ばす、手首を捻る、腕をマッサージする、等の方法で回復する可能性があります。
針の刺しなおしは面倒なので必死にがんばるのですが、やり過ぎて針が抜けたり不測の事態をまねく場合があります。

で、真打登場となるのですが、これは針を打ち直さなくても良いというスグレもの。
細い鉄の針の外側に透明なプラスチックの筒が巻かれた針です。
これをベストポイントに打ち込み、中の鉄針だけ引っこ抜けば柔らかなプラスチックの筒だけが残るという仕組みです。
柔軟性が有るのでかなり動かしても大丈夫。
その反対側の先にはバルブが付いていて、点滴壜から伸びたチューブを差し込んでコックを捻れば即点滴開始!
終わったらバルブを閉じて壜だけ回収。
次の点滴にどんどん使いまわしが出来、数日間針刺しの苦労をしなくても済むのです。
ビバ置き針!
あらかじめ何度も点滴することが解っている場合には是非ともお勧めします。

この点滴の苦しみ(楽しみ?)もあと5回。
エンジョイ点滴ライフ!