小さなライブ

リル・ガール・ブルー

リル・ガール・ブルー

学生の頃にはアパートに居る時は一日中音楽が流れていた。
その頃の学生は今みたいに裕福ではない。
みな貧乏な中から迷いに迷い抜いてLP版を買っていた。
LP版はかけると消耗するのですぐにカセットテープにコピーして一日中聴いた。
そんな中の一枚。
当時は女性ジャズシンガーがちょっとした流行で、沢山のLPが発売されていた。
そんな中でも中本マリはちょっと変わった存在で好きだった。
時四半世紀を経てこうやって身近に、小さなハコで彼女の歌が聴けるのはそれだけでも嬉しく感激なことなのだ。
が、それ以上に今日のライブはpfとbのコンビが楽しかった。
 ジャズってこんなに楽しいもんなんだよ。
 ジャズってこんなに自由なもんなんだよ。
そういう空気に溢れかえっていてハッピーな空間だった。
そして思った事は、よりハッピーに、より自由に演奏するためには楽器は体の一部のように弾けなければいけないということ。
思ったこと、感じたことがそのまま音に出来るようになる...こりゃタイヘンだ。