ちょいとはマシな電車

205系

で、昨日は103系電車に変わって205系電車が入ってきて居るという話を書いたんだけど...
例のコンビニ話の続きで「どうして新しい電車は加速の時に変な音がするのか」という話も出た。
電車を究極的に経済的に走らせようと考えると答えはVVVFになるのだ。
電車の電線には直流で1500ボルトがかかっている。
で、加速するときにいきなりモーターに1500ボルトをポンと通電するとロケットスタートしちゃって、乗客は横にして持ち歩いた弁当箱の中身みたいになっちゃうのだ。
で、少しづつ電圧を上げてあげるために何本かの抵抗を用意してそれを切り替えながら最後には1500V..というのが最も原始的な制御装置。
しかし、抵抗で熱になってその熱は捨ててしまう訳だから効率は良く無い。
次に考えられたのがチョッパー制御。
走り出しには大きな力が必要だから電圧は高い方がいいんだけど流しっぱなしにするとロケットスタートなので、ごくごく短い時間に区切ってON/OFFしちゃえという発想。
例えば走り出しは0.1秒という単位で、0.03秒ONにして0.07秒OFFにする。
で、徐々にONの時間を長くして行って最終的にはONのままにすれば非常になめらかに加速するという理屈。
この電流をON/OFFする制御器が「チーーーーー」という独特の騒音を出すのだ。
更に更に...話を進めて、じゃぁモーターには交流モーターを使って直流を交流に直して、周波数も電圧もその時の走行状態に最適な値に制御してモーターに流してあげようというのがVVVF
こいつも制御器が独特の騒音を出し、制御のプログラミングによって音の変化も実に様々だ。
しかも回転数の上昇とともに周波数が下がったりするものも有るので非常にキモチ悪い。
これが「変な音」の理由で、無くそうと思えば無くすことも可能なものだと思う。
どのみち良い音じゃ無いんだからしないに超したことは無い。と思う。のであるが...
どうせ無くならない音なんだから西洋音階で鳴るようにしちゃえという発想をしたメーカーが有って、そのメーカーの制御器を積んだ電車は「ファーソラシドレミファー」という音がする。
何だかなぁ〜