懐かしいアルバム

Undercurrent

Undercurrent

最近アマゾンにCDを注文したときに「ついでに如何?」みたいに表示されたので注文してしまったアルバム。
実はこのアルバムは学生時代に後輩が持っていて、カセットテープにして非常にヘビーローテーションで聴いていたもの。
だからMy Funny Valentineなんかは「しっとりと歌い上げる」曲というよりは、このアルバムに収録されているような「非常にスリリングな」曲として認識していた。
まぁ全編そんな感じの演奏ではあるので注意して聴くととても疲れるアルバムなのかもしれないが、BGMのようにリピートしてずっと鳴っていたから必ずしもそういう訳ではないと思う。
当時は自分がJazzの演奏をするなんて全く考えて居なかったから本当にエレベータの中で鳴ってるBGMのようにレポートを書いたり製図したり仲間とダベったり昼寝したり朝寝したり夜寝したり、シチュエーションに関係無く何となく耳に入っていたのかもしれない。
しかし今聴くと非常に興味深い。
ピアノとギターのみのデュオという編成も、それから生ずる様々な制約や、逆に制約からの開放の中で実に緻密な演奏が即興的に繰り広げられる様子が圧巻だ。
そういう様々な事を考えてみると若かった当時に何となく流れていた音楽が今の嗜好に多大な影響を与えているのだと感じる。