戦争と民心

NHKスペシャル東京大空襲 60年目の被災地図」
昨晩NHK東京大空襲を検証する番組を放送していた。
60年前、昭和20年3月10日の東京大空襲では十万人の命が奪われた。
その日その時の模様を生き延びた人が描いた絵や地図で検証する内容だった。
その放送の音声だけをボーッと聞いていた。
東京大空襲の作成を指示したアメリカの司令官は戦争の勝利しか考えない冷徹な人に思えた。アメリカは東京大空襲が何を意味するのかを良く知っていた筈だ。それでも作戦決行を指示した責任者に人の心が有るとは思えない。
アメリカだけではない。日本が何をしたのか、それを忘れてはならないと思った。

戦争は人の心を蝕んで行く。それが最も恐ろしい。
隣人を売り、友人を売り、親類を売り、権力者に己の魂をも売り、人間として毅然と生きることを不可能にして行く。

トラップ一家は何故アルプスを越えたのか...
昨日の番組と併せて再考する機会になった。